ブスのパパ活

高校時代の同級生だったS子はブスだった。ブスだけど愛嬌はあっていわゆる可愛いブスだった(語彙力?)。
男女分け隔てなく接する子であり、その無邪気さから小学生の女の子が教室に紛れ込んできたような印象があった。
ちなみに、頭は弱かった。弱いと言うのは学力ではなくて、喋り方や考え方がバカっぽっかたのである。国語力も弱かったようで、こちらが話をしても「んー?んー?んー?」と何回も聞き返されて会話を成立させるにも苦労したものだ。でも、それもまた個性として受け入れる余裕が皆にはあった。
そんなのだからアホいじりされることも多かったが、本人は全然気にしておらずむしろネタにしてくれることが嬉しいようだった。
それから10年後、まさかそのS子が僕のパパ活相手として現れるとは・・・。
S子のブス面は10年経っても健在だった。それどころか加齢してよりいっそうブス化は進んだようだった。とんだブスのパパ活だが、僕だって出会い系サイトで相手がS子だとわかっていれば声をかけたりはしなかった。相手がわからないこそブスのパパ活に引っかかるのだ。
S子は僕のことは覚えていないようだった。それを幸いとして僕はあくまでも初対面を装った。こういう時はS子のアホも役立つ。さすがにパパ活とは言えS子を抱くことはプライドが許さないと言うか、そこまで飢えてるわけじゃないぞ、と言う謎の自負心があった(まあ、飢えてたからこそパパ活に手を出したのではあるけどね)。
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とりあえず、適当に食事でもして別れようと思っていたが、意外なことに話が弾んだ。ルックスはひどくなっていたが、10年たっていろんな社会の経験にもまれたのだろう。アホっぽさはなくなっていた。
元々愛嬌はあった子なのだ。これはブスにさえ目をつむればやれるんじゃないか?と、謎の自負心はどこへやらS子の同意もあってホテルへと直行できたのだ。
「初めては高校生の時だったかなー。ちょっとオツムが弱いふりしていたら男子たちにモテてモテてさ、めぼしい同級生とはほとんどやっちゃったんじゃないかな。お前みたいなアホを口説く奴なんておらんわーとからかわれたりもしたけどね」
すいません。からかっていたのは僕です。てか、当時S子とやってなかったのは自分だけだったんかい・・・。
金づる
金づる

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カテゴリー: 木曜